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金融機関の選び方

知らないと損する住宅ローン六ヶ条

住宅ローンの基礎について解説いたしました。今回は現在住宅ローンを検討されている方、これから検討される方を対象に、知らないと損する住宅ローンの常識についてご説明していきたいと思います。

住宅ローンは組み方一つで生涯の返済額が数百万円単位で変わってくることがあります。あなたのそして家族みんなの人生設計を左右する可能性がありますから住宅ローン選びに決して妥協してはいけません。

 

1.同じ住宅ローン商品でも金融機関によって金利・手数料に差がある。

住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)や銀行等がそれぞれ用意している住宅ローン商品に違いがあることは当然ですが、同じ住宅ローン商品でも金融機関毎に金利や手数料に差があることをみなさんはご存知でしょうか? その代表的なものに住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して融資を行うフラット35があります。各社の住宅ローン商品に違いがあることを知っておきましょう。

金融機関主な金利※2012年6月時点
■住信SBIネット銀行 住宅ローン
10年固定 1.44%
30年固定 2.20%
事務手数料2.1%
■新生銀行 住宅ローン
10年固定 1.50~1.60%
30年固定 2.20~2.30%
事務手数料50,000円
■東京スター銀行 預金連動型住宅ローン
※預け入れている預金の額によって預金金利が変動
10年固定 2.30~3.30%
事務手数料10万5,000円
■SBIモーゲージ フラット35
35年固定 実質2.07~%
事務手数料2.1%
■りそな銀行 フラット35タイプA
35年固定 2.29%
事務手数料30,000円

この表を見ると同じフラット35でも金利と事務手数料が金融機関ごとに異なる事がよくわかります。例え同じ住宅ローン商品を借り入れる場合でも金融機関によって金利や手数料が異なることを憶えておきましょう

2.住宅ローンは現在の金利が適用されるとは限らない。

住宅ローンの金利は一般的には毎月月初に変更されます。しかし7月1日に3.25%と発表されたからといって、7月に申し込んだ人全てにこの金利が適用される訳ではありません。多くの金融機関で金利の適用は融資実行月のものを適用するようになっているため、7月に申し込んでも8月に融資が実行されれば8月の金利が適用されることになります。

3.返済途中で金利が変わってしまうことがある。

フラット35などの長期固定型住宅ローンを借り入れている場合、返済が終了するまで金利は変わりませんが、変動金利や短期固定型の住宅ローンの場合、金利が変わります。金利が変動する住宅ローンの場合、金利低下局面では返済額の減少というメリットを享受できますが、金利上昇局面では返済額が増加してしまいます。

今後は金利が上昇する可能性が高いので、長期固定型住宅ローンでの借り入れを視野に入れておいたほうが良いでしょう。

4.住宅購入資金を全額借りられる訳ではない

住宅ローンを借り入れる場合、物件には抵当権が設定され、住宅ローンの返済ができなくなった場合は、物件の所有権が金融機関に移ります。ただ、物件は年数により価値が落ちていくため、金融機関は物件を売却したとしても残っている融資を回収できない可能性がでてきます。そのリスクを減らすため、金融機関では物件取得価格の全額を融資することはせず、最大80%が上限になっています。つまり、住宅ローンを借り入れる場合、物件価格の20%は現金が必要になるということを覚えておきましょう。

5.住宅ローンの審査に落ちることがある。

住宅ローンを利用するには金融機関が行う審査を通過しなければいけません。住宅ローンは金融機関にとっても融資額が大きいため、審査は慎重に行われます。住宅ローン審査のポイントには以下のようなものがあります。

住宅ローン審査のポイント
①現在の収入 安定収入があるかどうか?また、金融機関が定めた最低年収に達しているかどうかもチェックされます。
②職業(勤務先) 職業や勤務先の業績等を確認します。職業、勤務先によっては金融機関からの融資が難しい場合があります。また、民間企業に比べ自営の場合、更に融資条件が厳しくなります。
③勤続年数 勤続年数の長さを確認します。勤続年数が短い場合はリスクが高いと判断され融資が難しい場合もあります。
④現在、過去のローン状況 カードローンや車のローンなど、住宅ローン以外のローンの状況をチェックします。過去支払いの遅延がある場合や、現在のローン残高が多い場合、融資が難しい場合があります。
⑤金融機関との取引状況
※銀行の場合 銀行の住宅ローンの場合、その銀行への預金残高や給与振込み口座への設定の有無等を確認される場合があります。融資実行の条件として一定の預金や給与振込み口座への設定を依頼される場合もあります。

また住宅ローン審査は銀行等の民間金融機関が行う場合、条件が厳しく、公的な融資となる住宅金融支援機構と民間の提携融資となるフラット35等の場合、比較的融資が受けやすいと言われています。また、住宅ローンの中には東京スター銀行のスターワン住宅ローンのように自営業者や転職したばかりの人、派遣や契約社員にも融資を行ってくれるものもあります。

6.住宅取得は物件価格以外にもいろいろとお金がかかる。
住宅取得は物件価格分の頭金と住宅ローンを組めば終わりという訳にはいきません。住宅ローンを組む際には各種諸経費が発生します。また、住宅取得後もマンションの場合、管理費や修繕積立金、駐車場代等の費用がかかる上に、毎年税金として固定資産税や都市計画税等も支払わなければいけません。

返済計画を立てる際は住宅ローンの返済額だけを考えるのではなく、これらの費用についても考慮しておきましょう。

「住宅ローンを組むのは想像以上に大変そうだな~」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?住宅購入は多くの方にとって人生最大の買い物であり、夢でもあります。その夢を手に入れる訳ですから多少の苦労があるのは仕方がありません。住宅購入前に住宅ローンのことをしっかりと勉強しておくことが、夢を現実にする第1歩と言えるでしょう。この他にも事前の予備知識として知らないと損ををすることがあります。弊社スタッフも住宅ローン一つとっても常に勉強を重ねている状況です。

お気軽にお問い合わせください TEL 0197-22-8600 8時30分~17時00分

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